フランス語の単語メモ。基本的なものから順に覚えていきましょう。ときどき文法について学びます。
フランスを旅するとき、この3つの単語を覚えていればきっと何とかなる
フランスを旅するとき、パスポートの次に大事なのは3つの単語です。
Bonjour
Merci
Pardon
この3つの単語を覚えていればフランスでもきっと何とかやっていけるはずです。本当にどういう目にあうかは保証しませんが…
基本的な挨拶
挨拶としてまずはBonjourを覚えました。フランス語を知らない人でも、Bonjour(ボンジュール)は聞いたことはあると思います。 また、Bonjourには「こんにちは」という意味だけでなく「おはよう」という意味もあります。一粒で二度おいしい、Bonjourなのです。
Bonjour
さてBonjourは、bonとjourという二つの部分から成り立っています。bonは「良い」という意味で、jourは「日」という意味です。英語でもjournalは日誌という意味ですよね。
さて、「おはよう」も「こんにちは」もBonjourなのであれば、もしかして「こんばんは」もBonjourなのでは、とスケベ心をいだかれた方もいるかもしれません。しかし、そうはパリの問屋が下ろしません。「こんばんは」はBonsoir(ボンソワール)なのです。
Bonsoir
Bonsoirも、bonとsoirという二つの部分から成り立っています。bonはご存じ「良い」という意味で、soirは「夕方、晩」という意味です。 ちなみに、Paris soirという名前の冷製スープがあります。これはジェルのコンソメをパリの夕日に見立てたお洒落なスープです。
さてここまででフランス語の単語数語を早速覚えました。しかし、数語覚えただけで「フランス語のことなら私に何でも聞いてくれ」というのはいささか大きく出過ぎです。 ボルドーグラスを必要以上にゆっくり回しながら「いまフランス語をマスターしようとしているところ」とでも言っておきましょう。
Bonne nuit
Bonne nuitは「おやすみなさい」を意味します。bonneは「良い」という意味で、nuitは「夜」という意味です。英語のnightに似てますね。 「良い夜を」が転じて「おやすみなさい」となったようですね。
さて、気づかれたかと思いますが、同じ「良い」でもボンジュール(Bonjour)やボンソワール(Bonsoir)のときの「良い」は「bon」、Bonne nuitのときの「良い」は「bonne」ですね。 これはどういうことでしょう。いやな予感がしますね。そうです、男性形や女性形というものがあるのです。男性形、女性形については後々学んでいきましょう。
実際にはボンジュール(Bonjour)、ボンソワール(Bonsoir)に比べるとBonne nuitと口にする シーンは限られるでしょう。「物語の中に銃が出てきた以上、それは発射されなければならない」と言ったのは小説家のチェーホフですが、 その言葉を借りれば「Bonne nuitと口にする以上、隣にはフランスの美女(あるいは美男)がいなければならない」のです。よくわかりませんね。
Salut
SalutはBonjourよりもカジュアルな挨拶です。英語のHiやイタリア語のCiaoに当たります。
別れの挨拶
Salutには「じゃあね」という意味もあります。くだけた言い方です。このあたりもイタリア語のCiaoと同じですね。
Salut
Bonsoirにも「さようなら」という意味があります。夜の時間帯に使います。
Bonsoir
再会の意味に由来する「さようなら」は、Au revoirです。英語でいうところの See you again ですね。
Au revoir
別れの挨拶にもいろいろありますね。
お礼の表現
お礼の表現としてまずはMerciを覚えました。強調したいときには次のように言います。
Merci beaucoup
beaucoupは英語でいうところのvery muchに相当します。beaucoupは日本語の「僕」にも聞こえます。例えば幼稚園の男児にキャンディーをもらって「どうもありがとう、ぼく」という場合はフランス語で「Merci, BOKU」となり、「どうも大変ありがとう、ぼく」は「Merci beaucoup, BOKU」となります。 拙いダジャレではありますが、どうしても発音させてみたくなった気持ちが抑えられないので、発音させてみます。
Merci beaucoup, BOKU
完璧なダジャレになっています(笑)
さてお礼の表現に対してMerciと返答してしまうと、永遠にMerciが繰り返されてしまうことになります。白ヤギさん黒ヤギさんのジレンマですね。 そうならないようにMerciに対する返答も頭の片隅に入れておきましょう。
Je vous en prie
ここでは発音をそれとなく聞いておきましょう。表現を形成しているそれぞれの単語の意味については後ほど説明します。
謝罪の表現
謝罪の表現として冒頭でPardonを挙げました。
Pardon
Pardonは英語からのアナロジーで「すみません」という意味ということは想像できるのではないでしょうか。