文法編

エクアドル【第2文型】

ヨーロッパに次ぐ激戦大陸を勝ち抜いて決勝トーナメントを狙う。標高の高いホーム・キトでは圧倒的な強さを誇ったが、 本大会ではどうか。システムはSVCの第2文型。司令塔feel、3トップのtastesmellsound が感覚的な個人技で相手DFを置き去りにする。しかし、感覚頼みなので調子の波が激しい。 中盤のkeepstayremainは安定したボール支配力が あり、攻撃陣の不調を補う役目を担う。サイドバックのseemappearははっきりしない性格で、 クリアボールを蹴るべき状況でも味方ディフェンダーにパスを出してしまいピンチを招くことがある。

イラン【第4文型】

日本・韓国とともに世界の第4勢力と呼ばれるアジアのレベルアップを狙う。 システムはSVOOの第4文型。年間アジア最優秀選手に輝いたaward、 サッカーはお客が楽しむためにあると言って憚らないshowなど、フォワード陣はアジア最強を誇る。 第4文型を作る動詞で構成されたチームはまとまりがあり、本大会でも台風の目となるか。

USA【第5文型】

第5勢力・北米の雄、USAは本大会の決勝トーナメント進出を狙う。 システムはSVOCの第5文型。パスコースを読むことに秀でるfindを中盤の底に配する。 攻撃的ミッドフィールダーkeepにボールを預けることにより、他のメンバーが攻めあがる時間が稼げる。 使役のスリーバックmakehaveletのラインコントロールは統制が取れており、 オフサイドトラップをかけるのがうまい。

イングランド【時制】

絶対的なエースは不在だが、ベテランと若手のバランスが良く、上位進出を狙う。 時制に関する単語がスタメンに揃っている。真理や普遍的な事実、習慣を表すときは現在形。 早起きトレーニングを欠かさないget upは習慣、水が100度で沸騰するように 感情的になるboilは普遍的な事実を表すことがある。ジュニアハイスクール1年のときから 1日たりとも練習を休んでいないsinceはスタミナが豊富。生まれて一度でいいからW杯の 舞台に立ちたいと話していたeverは念願が叶った。

イタリア【受動態】

守り勝つサッカーで世界一を目指す。受動態でby以外の前置詞を取るメンバーが主力。 守備ではexcitedevoteを中心にカテナチオは健在だ。 フォワード陣もタレントが豊富で破壊力を兼ね備えている。 ゴール前の混戦に強いcrowd、ボール扱いに慣れているaccustumが2トップ。 ベンチの層の厚さも特長。スーパーサブのprepareはベンチでのウォーミングアップを欠かさない。

ドイツ【不定詞】

豊富なスタミナと強力な中盤のプレスで優勝を狙えるチームに成長した。ディフェンス陣はサッカーの技術だけでなく 人間的にも優れたkindcleverbrave の3バックが安定している。原型不定詞 をとるダブルボランチもいいコンビだ。 do nothing butは攻め上がりのことしか考えていないが、そのため守らざるをえないcannot help butが守備に専念 してバランスを取る。あえて不安材料を挙げればフォワードbe hesitate toの思い切りの悪さか。

ポーランド【不定詞イディオム】

決定力に欠ける印象は否めないが、激戦の欧州予選を勝ち上がってきた。 率直な意見交換を求めるto be honest、 シンプルなパスを繰り出すto be frank with youが支配する中盤、 意見交換なしでもあうんの呼吸で難局を乗り切るneedless to sayなどのディフェンダー陣が 中心メンバー。本当はハンドでは?と疑うゴールを決めるto tell the truth、必ずキックオフを 蹴りたがるto begin withが攻撃の軸となる。結果を求め過ぎるto make a long story shortは、 出場機会に恵まれない。

ウクライナ【動名詞】

念願のワードカップ出場で、台風の目になることは間違いない。 動名詞を目的語に取るがために、過去の栄光にしがみつく選手が多い。 その中では、ムードメーカーenjoyは今を楽しんでいる。 この大会を最後に引退を表明しているquitは、監督と選手の橋渡し役を買って出た。 習の虫practiceと自分がミスしてもドンマイと声をかけるmindのダブルボランチは体力・技術ともに秀でている。

チェコ【関係代名詞】

世界屈指の実力チーム。関係代名詞メンバーの連携は充実度を増した。 ダイヤモンド型の中盤のサイドにはwhenwhereの関係副詞を配し、 関係代名詞whichを経由する攻撃はバリエーションが豊富。 代表監督は試合前のミーティングの際に、「A is to B what C is to D.」の構文を用いて例え話を多用する。

クロアチア【仮定法】

強豪揃いのヨーロッパ予選を無敗で勝ちあがった。メンバーは、仮定法現在が入ったthat節を取る動詞が中心。 スペースにスルーパスを要求するdemandrequestの2トップは決定力抜群だ。 バイタルエリアは文字通りvitalが制し、 相手のカウンター攻撃にも最終ラインのnecessaryが立ちはだかる。技術・体力ともに申し分ないが、 弱点があるとすれば心理面か。「もしあのとき~だったら、・・・・だったのに」という仮定法過去完了的な 思考回路から抜け出せるか。

ポルトガル【他動詞】

爆発的な攻撃力を開花できるか。他動詞イレブンがトラップ不要・前置詞不要で華麗なパスワークを披露。 攻撃の起点concernから理論派司令塔discussを経由して決定的なチャンスが生まれることが多い。 1.5列目からの飛び出しが得意なapproach、ゴールゲッターenterの決定力も抜きん出ている。 連続試合出場記録更新中のベテランattendは後半に運動量が落ちるところが弱点。

チュニジア【自動詞】

サッカースタイルは南欧の影響を受けているが、戦術や技術面ではまだ追いついておらず、 守備的な戦いを強いられることが多い。自動詞ディフェンダーriseの上がりでカウンター を活かしたい。ベテランgraduateは今大会を最後に引退の意を固めた。

韓国【比較】

7回のワードカップ出場を誇り、アジアサッカーを牽引。その歴史は比較級-最上級の変化とともに3つの世代に分かれる。 54年のスイス大会にアジア地域から初出場した①-er-est型の第一世代。86年のメキシコ大会から4大会連続出場 した②more-most型の第二世代。02年日韓共催でのベスト4進出した③不規則型の第三世代。 第三世代はタレントが豊富だ。good-better-bestの3トップはパフォーマンスに優れ、 many-more-mostの中盤も運動量では負けない。ゴールキーパーfewは入れられたゴール数が少ない(可算)。 ディフェンスラインlittle-less-leastはやや小柄だが、数字では計れない(不可算)貢献度が魅力。

イディオム編

ブラジル【動詞イディオム】

動詞イディオムを揃えたカナリア軍団は優勝候補筆頭。 フォワード陣は前回大会でも活躍したcarry out、爆発力のあるbreak outの2トップ。 さらに2列目から、戦術理解力に優れたfigure outや芸術的な球さばきでヨーロッパ最優秀選手に 選ばれたcope withが攻撃参加する。守備にも攻撃にも貢献するボランチのcontribute toもチーム に欠かせない。センターバックにはstick tocling toが立ちはだかり、最終ラインを固守する。 完璧な布陣だが、両サイドがベテラン頼みなのが若干の不安材料か。run out ofの体力が80分過ぎ あたりから使い果たされてしまうと右サイドからの攻め上がりは期待できない。

アルゼンチン【動詞イディオム】

パス能力の高い中盤と決定力抜群のフォワード陣で優勝を狙う。 ゴールを当然のことと考えているtake A for grantedには得点王の期待がかかる。 守備陣のバランスを考慮するtake A into accountがキャプテンを務める。 右サイドmake up one's mindは守備を気にせず思い切り攻め上がろうと決心している。 欧州リーグを渡り歩き、スペイン語のほか英語、イタリア語、ポルトガル語、 ドイツ語を自在に操るhave a good command ofが司令塔に君臨している。

パラグアイ【動詞+A of B】

「動詞+A of B」の形を取る動詞イレブン。 安定感のあるゴールキーパーrelieveを中心に守備中心のサッカーを展開する。 rid A of Bなど分離・除去のofが続く動詞メンバーが4バックで守備を固め、 関連のofを取る動詞メンバーが攻撃の連係を高める。4バックのどこでも守れるcureは重宝されるサブメンバーだ。 中盤右のwarnはもらわなくてもいいイエローカードをよくもらう。

スイス【形容詞イディオム】

バランスの取れた形容詞イディオムの布陣で決勝トーナメント進出を狙う。 生まれながらシュートが得意なbe good at、やや人気先行だが将来性のあるbe popular withの2トップ。 キャプテンのbe responsible forは人一倍責任感がある。 相手攻撃に身をさらしながらも懸命に守るbe exposed toがディフェンスの要。 同じくセンターバックのbe anxious aboutは、相手攻撃を心配しすぎてディフェンスラインを下げ過ぎてしまうのが欠点。

トーゴ【副詞イディオム】

天賦の才能を持つby natureを中心に攻撃を組み立てる。 永久にゴールを割らせないと言って憚らないGKのfor goodの成長が著しい。 on purposeはわざと倒れてPKを得ようとするが逆に自身がイエローカードをもらってしまう。 in vainのシュートは枠を外れることが多いがシュートで攻撃を終えることでリズムを整える。

メキシコ【前置詞イディオム】

スペインサッカーの流れを汲む堅実なパスワークで相手にサッカーをさせない。 前置詞イディオムでつなぐサッカーを目指す。 サッカーの目的は点を入れること、 といってはばからない司令塔for the purpose of -ing。フォワードが追いつけるパスではなく、 得点の可能性を追うキラーパスを出す。先取点を奪うのは苦手だが追加点を取るのは得意なin addition to、 神への感謝を忘れないthanks toの両フォワードがキラーパスを受ける展開であれば自ずと勝機が訪れる。 at the cost ofの献身的な守備も特筆できる。

品詞編

スペイン【前置詞】

おなじみのスター選手が勢揃い。個人技で相手ディフェンダーを翻弄するのも魅力だが、 前置詞イレブンの華麗なパスワークでつなぐ攻撃も得意。 世界に通じるスルーパスを出すthrough、 左サイドからのクロスをピンポイントで繰り出すatらが中心。ofは形容詞で彩られるフランス1部リーグで活躍している。 of自体は前置詞だが、抽象名詞の前について形容詞と化す。 逸材との呼び声が高いaboutは性格のルーズさが災いして控えに甘んじる。

フランス【形容詞】

伝統のシャンパンサッカーで世界王者の座を奪い返す。 形容詞中心のメンバーで攻撃に彩を添える。 かつてのベテラン司令塔baldを控えに追いやった、 若き司令塔be superior toは技術・体力・精神面すべてにおいて優れている。 守備面はbe involved in がキープレーヤー。シュート練習よりも守備練習に熱中する。 また、ディフェンスのスーパーサブとして屈強なセンターバックsavageが控える。 savageのプレーは、相手を傷つけることも厭わない野蛮なスタイル。筋肉質な体と対照的に、 髪型を80年代に風靡した「ソバージュ」で決めている。

コートジボアール【副詞】

左右のサイドsuddenlyabruptlyは突然前線に飛び出し、 ダイナミックな攻撃を仕掛ける。 攻撃に比べるとaroundapproximatelyの守備はややおおざっぱな感は否めない。 最近レギュラーポジションに定着したlatelyの技術レベルはアフリカ屈指。 スピードあるフォワードのquicklyrapidlyも特筆できる。 控えフォワードのearlyは朝起きるのは早いがスピードはない。

スウェーデン【接続詞】

数年前までのロングボールを多用する戦術から、サイドを生かしたつなぐサッカースタイルに生まれ変わった。 スピードのある左サイドas soon asと、限界まで走り回る右サイドas far asが攻撃のオプションを増やす。 サイドが攻め上がったときに守備が手薄になるところが課題。ディフェンスが4枚いればという条件で、
ボランチon conditionの攻め上がりが許されている。戦術規則は厳しいが、 セリエAのローマで活躍している司令塔asだけは自由にプレイ(Do as you like)することが暗黙に了解されている。 しかし、ローマのチームでは戦術上のコマとなっている。Do in Rome as the Romans do.(郷に入りては郷に従え)

セルビア【助動詞】

力強さだけでなく助動詞メンバーの柔らかさを加えて、東欧の雄の呼び声が高い。 左サイドはmightなど、丁寧で控えめなメンバーがそろい、攻撃は右サイドに偏ることが多い。 右ボランチwillからの魂のこもったロングパスによって局面を打開する。 ゴールキーパーのused toは、昔から居残りでシュートを防ぐ練習をするのが常だった。

サウジアラビア【名詞】

アラブの雄も世界の舞台では守備的な戦いを強いられるか。 攻撃に可算名詞、守備に不可算名詞を配する布陣。可算名詞は普通名詞と集合名詞に分類される。 普通名詞は特長がなく小粒な印象が否めないが、集合名詞classfamilycommitteeの3トップは アジア最終予選でも破壊力を見せつけた。 守備ポジションの不可算名詞は、固有名詞、物質名詞、抽象名詞の3種類に分類される。 頭脳派ゴールキーパーのinformationは代表的な抽象名詞だ。 中盤には、時に攻撃(可算)、時に守備(不可算)のメンバーが並ぶ。 中盤の底のroomは、「部屋」という意味では可算だが、「場所」という意味では不可算になる。 バイタルエリアを制するためのキープレーヤーだ。 堅守速攻に活路を見出し、前線の集合名詞フォワード3人を活かすことができれば、 決勝トーナメント進出も可能だ。

オーストラリア【代名詞】

大陸間プレーオフを勝ち上がり、念願の本大会出場を果たした。 高さ・スピードを兼ね備える代名詞イレブンが旋風を巻き起こせるか。 1.5列目には局面を一人で打開できるfor oneselfを配する。 左右どちらのサイドもこなせるeachも地味だが貴重な存在だ。 スーパーサブとして集中力が途切れないbeside oneselfが控えているため、 by oneselfが中盤で孤立するような展開であれば早めの投入が効果的だろう。 思わずハンドしてしまうことが多い in spite of oneselfと、 内緒話が好きなbetween ourselvesは代表落ちの危機にさらされている。

その他

ガーナ【多義単語】

混戦のアフリカ大陸予選を勝ち上がった強豪チーム。一見、何の変哲もなさそうに見えるが、 身体能力の高さに加えて各メンバーの技術バリエーションの豊富さには目を見張るものがある。 コーナーキックの際にはstoryが相手ゴール前に陣取り、2階から見下ろすような長身を武器に脅かす。 右サイドのlineは「線、列」などの意味のほかに「職業」という意味を持っている。 サッカー選手を辞めたあとは税理士を目指している。 キーパーのsafeも長いリーチを活かしてゴールを守る、まさしく安全な金庫番だ。

オランダ【多義熟語】

全員攻撃、全員守備のトータルフットボールの復活を目指す。多義熟語イレブンが相手を翻弄する。 1.5列目のシャドーストライカー turn upの飛び出しを、stand forが 相手ディフェンダーを引きつけることによって支える。 中盤の底にはトリックプレーが得意なtake in、右サイドにはグラウンドを縦横無尽に動き回るrun across、 額に汗して体を張るbreak outなど個性的なメンバーが揃った。

コスタリカ【ことわざ】

ことわざで使われる単語メンバーで構成される。司令塔gatherは中学時代はバスケットボール、高校時代はバンドで 鳴らしながら大学からサッカーを始めた異色の存在。一方、strikeは幼少時代からサッカーの英才教育を受けた生粋 のストライカー。「見る前に跳べ」が座右の銘のleapもエースストライカーの座を狙う。「習うより慣れろ」が信条 のpracticeは今日も一番遅くまで練習を続ける。

トリニダード・ドバゴ【名言】

名言・名セリフで使われている単語メンバーで構成される。 99%の汗で献身的に守備をこなし、1%のひらめきで前線へパスをおくるperspirationが主力。
Give me fish and I will eat today. Teach me to fish and I will eat all my life.

アンゴラ【口語表現】

混戦のアフリカ予選を勝ち抜き初の本大会への切符を手にした。 チャンスメーカー不在だが個々の身体能力でそれを補う。 ボールをよこせと言われても自分でドリブルしようとするMind your own bussinessは その強引さが魅力でもある。ディフェンダー陣も発展途上にあるが、What's the matter?は 自ゴール前でボールウォッチャーになることがあり課題は多い。

番外編

サザエさんの登場人物